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手塚利男のブログ

69歳介護士への道~面接そして初介護現場

2021/05/27

今、介護現場の高齢化が問題になっていると言われているが私は高齢化の何が悪いのかと言いたい。

確かに体力面では若手よりも劣るというマイナス面があるが若手よりも介護される方(以下、ご利用者さん)と年齢も近いほうが色々な面で共感でき、ご利用者さんに寄り添ったサポートができるというプラス面がある。

だから、会社をリタイヤした人の第二、第三の活躍する場として介護の現場で働いてはどうかと言いたい。

ご利用者さんからは“歳を重ねるということはどういうことか”ということも学べる。

 

これは私が2020年4月から介護現場で1年2か月(250日の稼働)の実践知から言えること。

この1年2カ月を、一度は辞めようと思ったが、どうやって乗り越えたのか、なぜ、今ではもっと長く働いて色々改善したいと思うまでになったかを紹介する。

 

改善したいと思いと思っても誰かに聞いてもらえなければだめだ。提案することに耳を傾けてくれるようになりまで1年かかった。

長年コンサルタントとして支援してきたが、介護現場に立ってみて、“一緒に働きながら一緒に改善する”ことが私にはあっているようだ。

 

1年前に遡って紹介していくが、最近起きたことなども混ぜながら紹介する。

 

○面接から介護現場初日まで

 

本業の風土改革コンサルタント業とダブルワークで介護の現場で働こうと考えた私は、2020年3月、介護の初任者研修修了を間近に控え、研修を主催している会社の介護施設を幾つか紹介していただき見学と正式な面接ではないがそこで働くことは可能が面談させていただいた。

 

しかし、67歳の男性で介護は未経験の私には「排泄や入浴、看取りなど精神的に大変ですが大丈夫ですか?」と逆に心配され「ぜひ、うちで働いてください」という話にはならなかった。

介護現場は人手不足と聞いていたので簡単に見つかると思ったが意外だった。

そのことを妻に話すと、一足先に介護現場で働き始めた経験からか「やっぱり無理だよ。大変だから止めたほうがよい」と言ってくれた。

 

研修修了し4月から介護現場で働くことを決めていた私は焦った。

私は諦めずに妻には内緒でハローワークや福祉人材センターに仕事を探しに行った。

ハローワークでは見つからず福祉人材センターで1件紹介された。

紹介された施設は24時間看護師が常駐している介護付き有料老人ホーム。建物は3階建、ご利用者さん定員55名。

夜勤専任の求人で未経験者でもOKだというので面接させていただくことにした。

 

3月30日、コロナ感染予防のために人と人との接触を避けるため介護施設は特に厳しく制限され始めた時、面接は施設の外でやっていただいた。

寒い日でお互いにコートを着て寒さに震えながらの面接だった。

 

面接の結果はその日の夕方いただき、夜勤ではなくまず日勤の仕事から始めることになった。

 

後で知ったが、67歳の男性で未経験者の私でも使ってみようと思ったのは実際の歳よりも若く見えたからとのことだった。

 

若く見えて良かったと思ったのはこれが初めてだったかもしれない。

 

ドキドキの初出勤

 

8時30分ちょっと前に施設についた。

緊張していたせいか大切なマスクを忘れてしまい施設から1枚いただいた。

世の中、マスク不足で大騒ぎするのは少し後のこと。この施設では毎日1枚支給されるとのことだった。

 

施設長が笑顔で出迎えていただいた。

さっそく事務の人にあいさつ、施設長からこの施設の理念やスローガン、介護スタンスを書き示した資料を見ながら簡単に説明を受けた。

「なにか問題があればすぐに言ってくるように」

「まずは利用者さんの顔と名前を覚えることからはじめましょう」

介護の初任者研修を修了しているからか、一通り介護の仕事は理解していると思われているからか、仕事に関しては説明もなく、あとはどのような説明を受けたのか覚えていないが、ロッカーに案内されあまりにも小さいロッカーにびっくり。

たまたまあお会いした介護スタッフへの紹介も簡単に済ませて、いただいた仕事用のシャツに着替えで施設長と一緒に3階へ上がった。

 

後に2階や1階のご利用者さんも支援することになるが、まずは3階から覚えることになった。

これから1年2か月の間、ご利用者さんと色々な出会いありましたが転出に伴うお別れをした人は5名、お亡くなりになった方は25名。

 

時計は9時を回っていて3階では夜勤者から日勤者への申し送りの最中だった。

一斉に私のほうに視線が集まった。

<つづく>

ベネツェアの思い出

 

カテゴリ:介護の仕事

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